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gwaw.jp アーカイブ 2009 ~ 2012

Windows 7 のスリープと SSD 革命

投稿日:

SSD のプチフリ対策として利用している SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade。アーク情報システム http://www1.ark-info-sys.co.jp/ の製品情報のページでは、

『お使いの環境によっては、「SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade」を使用している間はWindowsの休止状態/サスペンド、スタンバイ/スリープ等の省電力機能が正しく動作しない場合があります。』

と使用上の注意が掲載されています。

 

Windows 7 のスリープ機能は、PC 作業が中断している間、メモリーの内容を保持したまま省電力状態となる機能です。電源 ON 状態よりも消費電力を抑えることができますし、数秒で復帰することができます。

わたしは、ネットブックのバッテリー利用時間を延ばす目的で、よく利用するようになりました。3秒ほどで復帰し、無線 LAN もすぐに使えています。ただ、復帰後、差し込んだままにしてある SD カードが認識されない現象が2度ほどありました。トラブルとしてはこのぐらいでした。

 

そして先日、SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade と Windows 7 のスリープ機能の長時間利用で、大きなトラブルに発展しまいました。結局、システムバックアップはとっていませんでしたので、Windows 7 のシステムインストールをやり直すことになりました。

 

Windows 7 のスリープ機能の詳細設定はデフォルトのまま利用していました。このあとでわかったことですが、「コントロールパネル」の「電源オプション」の「詳細設定」のなかに、「スリープ」の項目で「次の時間が経過後休止状態にする」という設定があり、「バッテリ駆動(分)」、「電源に接続(分)」それぞれ360分で設定されています。

つまり、この設定では、スリープ状態のまま6時間経過すると、休止状態に移行することになります。

 

休止状態は、メモリーの内容をディスクに保持して電源 OFF 状態となる機能です。

 

SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade は、ディスクへの書き込みをメモリーに一時的に保持する仕組みです。

 

今回のトラブルの詳細は、Windows 7 で SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade を利用したままスリープ状態にしたことからはじまります。数時間後、スリープから復帰したところ、差し込んだままの SD カードが認識していなかったため、Windows 7 を再起動したところ、次の起動が正常に行えなくなってしまったというものです。

おそらく、スリープ状態が6時間以上となり、休止状態に移行していたものと思われます。そして、それまでに SSD革命/SpeedAdvance が保持していた内容が休止状態に移行する際、あるいはそれまでの間に、何らかの理由で消失してしまったのではないかと想像しています。

このとき、スリープ(実際には休止)から復帰したところで、SSD革命/SpeedAdvance のモニタ表示が 0 %となっていて、不審に感じていました。スリープに入る前は、10 %以上だったからです。

わたしの想像ですが、今回の Windows 7 の再起動する前に、この SSD革命/SpeedAdvance が保持している変更内容を適用しなければ、もっと軽いトラブルで済んでいたのかもしれません。わたしは、このときに適用を行ったため、システムファイルになんらかの異常が発生したことが想像されます。

 

Windows 7 の再起動時に、chkdsk が自動で実行され、再び再起動となりました。ところが、これが何度も行われます。おそらく、SSD革命/SpeedAdvance を Windows 7 起動時に起動するように設定していたことが、この原因と想像しています。chkdsk が開始する時間に注意してみると、SSD革命/SpeedAdvance が起動してから実行されているようでした。これもわたしの想像ですが、chkdsk の修復内容が SSD革命/SpeedAdvance に一時的に保持され、再起動により、この内容が破棄されてしまっているようにも想像されます。

再起動時に F8 キーを数度押し、詳細ブートオプションで「コンピュータの修復」から「スタートアップの修復」へと進んで実行したところ、chkdsk と再起動の繰り返しはなくなりました。最終的に、マウスポインターは表示されているがディスクトップが表示されない状態になりました。詳細ブートオプションで「コンピュータの修復」から「システムの復元」では、 Windows Update 前の復元ポイントがいくつか保持されていましたが、これらは壊れてしまっていました。

システムバックアップはありませんでしたので、この時点で、Windows 7 のシステム再インストールを決断しました。

 

今回のトラブル発生の原因に関することは、すべてわたしの推測です。ただ、わたしにとって、Windows 7 のスリープ状態から休止状態に移行する点は盲点でした。

 

2009年12月11日に追記

このトラブルの後、SSD革命/SpeedAdvance Ver.1 Hi-Grade の「高速化・保護 ON」の状態のまま、スリープ、ハイブリッド スリープ、休止状態、スリープから休止状態へ移行、ハイブリッド スリープから休止状態へ移行、をそれぞれ試してみました。このときのトラブルのような現象はありませんでした。いわゆる「再現せず」の状況です。そのほかの要因が重なって、このトラブルが発生した模様です。

なお、ネットブック等においては、省電力の観点から、スリープよりは休止状態が推奨されることが多いようです。そのようなこともあり、「電源オプション」の「詳細設定」で、スリープから休止状態に移る時間を 30 分に短縮して、かつ、ハイブリッド スリープをオンにして、利用を続けてみることにしました。

 

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